全国ホームホスピス協会ホームページ




ホームホスピス®は、病いや障がいがあっても最期までその人らしく暮らせる「家」です。

一般社団法人全国ホームホスピス協会は、ホームホスピス®のケアの基準を制定し、基準に基づいたサービスの評価・認定を行うことを活動の基本にしています。ホーム(home)には地域や家族という意味もありますから、私たちは住み慣れた地域の中にあるもう一つの「家」にケアを必要とする人々が暮らし、ホスピスケアのチームが入ってサポートする仕組みを「ホームホスピス®」と呼んでいます。

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地域から生えてきたホームホスピス

 2004(平成16)年、宮崎市内の住宅街の一画にある民家を借りて、仲間とともにホームホスピスをはじめてから11年が過ぎました。その時に、今のように全国にホームホスピスが広がることを予想した人は私を含めて一人もいなかったと思います。

 超高齢社会は目前にあったのですが、それまで勉強会やボランティア活動をつづけてきた「ホームホスピス宮崎」の活動の一環として、そこにあるニーズを受け取り、何とかせねばとみんなで知恵を絞って始めたのが、ホームホスピス「かあさんの家」でした。
 その後、自分の住む町にも作りたいと共感した人たちによって、一つ、また一つとホームホスピスが生まれ、それが全国に広がっていきました。厚生労働省の唐澤剛さんは、その様を「地域から生えてきた」と表現されました。

 2011(平成23)年、ホームホスピスを運営していた管理者を中心に、ホームホスピス推進委員会を立ち上げてからは、時間をつくり機会をみて、新たに立ち上がったホームホスピスを見学し、相談に乗り、アドバイスしてきました。そこで出会った人は皆、よりよいケア、納得のいく看取りを求めて、試行錯誤した末にホームホスピスを選んだ人たちでした。

 2013(平成25)年から始まった日本財団在宅ホスピスリーダー養成プログラムは、推進委員の運営するホームホスピスが研修実施機関となり、ここから新たなリーダーが生まれ、開設に向けて準備が進んでいます。現時点で把握しているホームホスピスは全国に22カ所になっています。まだまだ非力ですが、ホームホスピスはその地域の核となって、コミュニティを変えていく力を秘めていると思うのです。

理事長 市原 美穂「ホームホスピス」の仕組みは、日本の医療・介護福祉等の制度の枠に入っていません。制度を利用するには条件があり、その条件から零れ落ちてどこにも行き場がない人をも包括できる受け皿が必要でした。ならば、制度を超えて実践していこうと模索したのです。しかし、制度の枠に入っていないがゆえに、「似て非なるもの」も広がる可能性があり、より厳しい基準と自己評価が必要だと考えました。こうしたことを踏まえて、これまでの実践に基づき「ホームホスピスの基準」を作りました。

 2015(平成27)年、一般社団法人全国ホームホスピス協会を設立し、次の一歩を踏み出しました。協会の事業としては、全国の仲間が「よく頑張っているね」と肩をたたき合い、また理念を共有するために年次大会を開催します。また、これから開設しようと考えている人や実践を重ねていくなかで問題を抱えて解決の糸口を探している人などのために、相談支援やフォローアップ研修を実施します。そして、ケアの質を担保するために、第三者レビュー、モニタリングに取り組んでいきたいと考えています。

 ホームホスピスの種が風に乗って飛んで行き、日本のどこかで芽生え、その土壌に育まれ、その土地の風土に馴染んで元気に育って欲しいと願っています。
  
 平成27年12月1日            
一般社団法人全国ホームホスピス協会理事長 市原 美穂

全国ホームホスピス協会 事務局
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(ホームホスピス宮崎事務局内)
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