ホームホスピスの基準 - 全国ホームホスピス協会 ホームホスピスの基準

ホームホスピスの基準 motif Affilaated organization

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ホームホスピスの基準をつくりました motif

ホームホスピスは、ホスピスの理念に沿って、病いや障碍があっても最期まで個人の尊厳をもって暮らせる「家」です。ホーム(home)には地域や家族という意味もありますから、私たちはホームホスピスを住み慣れた地域の中にあるもう一つの「家」ととらえ、そこにケアを必要とする人が暮らし、ホスピスケアのチーム(*)が入ってサポートする仕組みをつくりました。

私たちは、ホームホスピスをそのような仕組みを持つ「家」であり、その地域の保健・医療・福祉とつながって、誰もが住み慣れた地域で最期まで安心して暮らしていけるまちづくりを目的とした活動の拠点ととらえています。

一般に日本のホスピス(緩和ケア)は、がんやエイズの末期にある人を対象としていますが、ホームホスピスは、がんに限らずあらゆる病いや障碍をもって生きていく上で困難に直面している人とその家族がケアの対象です。もちろん、一人暮らしで家族の居ない人、家族と疎遠になっている人も対象とし、「とも暮らし」という関係性を築いていきます。

ホームホスピスは、生活者として最期までよく生きるために、医療面とともに生活面での対応を重視しています。そのため、住まいを中心にした医療や介護、予防、そして生活支援が一体となったケアの体制が必須になります。

ホームホスピスの理念に共感し、自分たちの地域でもホームホスピスを実践したいと志す人が増えてきました。私たちは、高齢多死社会の中で、単に死を看取ることだけではなく、いのちを慈しみ支え合う地域を作りたいと願い、活動してきました。このたび、その取り組みが、より良いかたちでそれぞれの地域で広がっていくように、ケアと運営の基準を制定しました。

基準を制定する目的は、ホームホスピスをつくる人がケアの理念を共有し、それを実践することにあります。私たちは、ホームホスピスを運営する仲間として緩やかな連携をもちつつ、理念の共有と質の確保・向上、そして最期まで尊厳をもって生きることができる地域づくりを目指しています。

なお、2013年に「ホームホスピス」を商標登録し、2015年に、一般社団法人全国ホームホスピス協会を設立しました。「ホームホスピス」の使用にあたり、協会として本冊子の基準に添って運営することを条件とします。ただし、開設してすぐにこの基準をクリアすることは困難かもしれません。これに添って、2年かけ3年かけてホームホスピスを築いていく努力目標にしてください。

この基準は、ペナルティを課すためのものではなく、ホームホスピスの活動を持続するためのものです。今後も、社会情勢に合わせて柔軟に、この基準に変更を重ねていくことを付け加えておきます。

*ここでいう「ホスピスケアのチーム」とは、特定の資格をもつ専門職のことを指すものではありません。ホスピスケアへの理解と志をもった人が、それぞれの技能・技術をもって、連携をもちながら、必要とされるサービスを外部から提供することをいいます。

「ホームホスピスの基準(価格:1,000円税込)」(画像の冊子)をご希望の方は下のリンクからお問い合わせください。

ホームホスピスの基準

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